「仕事ははぼ半減する」AIは士業の敵か、味方か、ライバルか?
AIの利用が広がるにつれ、多くの士業が「定型的で単純な手続き業務はAIに取って代わられかねない」と危機感を強めています。
ITやAIの技術革新の波は今後もとどまることはない。とはいえ、打つ手はあると公認会計士・税理士の藤田耕司氏氏は語る。
本連載は藤田耕司著『経営参謀としての士業戦略 AI時代に求められる仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。
AIやIT技術はく今後ますます進歩していく
AIとは何か
人類の歴史において、機械化の主な目的は、「人間ができないことをできるようにする」「人間の手間を省く」という2つに集約されていました。
それぞれ具体的な例を挙げると、前者には「飛行機を使って空が飛べるようになる」「電話を使って遠く離れた人と会話ができる」などがあり、後者は「稲刈り機のおかげで収穫の手間が省ける」「洗濯機のおかげで洗濯の手間が省ける」などが挙げられます。
AIやIT技術は、今後ますます進歩していくという。
この機械化の流れから、さまざまな人の「手間」が機械により自動化され解消されてきました。そして、今後もさまざまな「手間」が機械による自動化のターゲットとされ、自動化されていくでしょう。
機械化について昨今、特に注目されているのがAI(人工知能)です。実際、AIという言葉はインターネットや雑誌、新聞、テレビなどで氾濫しており、「AIが人間の仕事を奪う」といった論調の記事も紙面をにぎわせています。
ただ一方で、このAIが何の略かを知っている人は少ないかもしれません。AIの「A」を「Auto」の略だと思っている方もいますが、そうではありません。
AIは「人工的な」という意味の「Artificial」と、「知能」という意味の「Intelligence」からなる「Artificial Intelligence」の略です。
AIの定義は研究者によっても異なりますが、大量のデータから規則性やルールなどを学習し、そこからさらに与えられた課題に対して類推して回答するシステムを指すことが多いです。
人間の声を聴き取って回答する音声認識や質問応答システム、データの自動入力システム、自動運転車両、ウェブページでの商品の自動提案、将棋や碁、チェスなどの自動対戦システムなどがその活用事例としてよく知られていますが、こうしたAIやIT技術は、今後ますます進歩していきます。
藤田 耕司
2020年の「平均年収」「平均生涯年収」はいくら?年代・業種別にみるコロナ禍の影響
転職サービスを提供する『doda(デューダ)』が「2020年平均年収ランキング【最新版】」を公表しました。
調査対象者は、2019年9月~2020年8月末までにdodaエージェントサービスに登録していた20~65歳の男女です。
雇用形態は「正社員」のみなので、非正社員が含まれていない点は注意が必要です。
2020年の平均年収は409万円!
同調査によると、2020年の平均年収は409万円となりました。2019年は408万円でしたので、1万円の増加となりました。
コロナ禍の影響はあまり感じられません。しかし年代別にみてみると、2019年と比較して20代は3万円、30代は2万円、40代は3万円アップしていましたが、50代以上は9万円ダウンと大幅な減少です。
またこれを男女別でみてみると、女性の平均年収はどの年代でも増加していますが、男性は20~40代は増加しているものの、50代以上は10万円の減少となりました。
尾藤ちよ子
公立小学校35人学級を正式決定 来年度から1学年ずつ拡大 文科相が発表
政府は17日、現在は40人(小学1年は35人)と定められている公立小学校の学級基準について、全学年を来年度から5年かけて35人まで引き下げることを決めた。
萩生田光一文部科学相が記者会見を開き、明らかにした。来年度はまず2年生の35人学級を実現し、下級生から毎年1学年ずつ拡大していく方針だ。
小学校の学級基準の一律引き下げが決まるのは約40年ぶり。学級基準を定めた義務標準法の改正案を年明けの通常国会に提出する。
文科省は来年度の予算編成において、中学校も含めて一律30人に引き下げるよう求めていたが、効果を疑問視する財務省との間で折り合いがつかず、小学校に限った「35人学級」で決着した。
【大久保昂】毎日新聞